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自組織の現状分析ができたら、その結果を踏まえたうえで、今後競合となりうる相手も分析しなければならない。
競合分析では、通常、自組織と比較できるように分析要素は同一のものを用いると良い。
また、どこまでの範囲を競合と捉えるのかについても検討が必要となる。
競合の範囲を限定するためには、自組織がどの範囲まで広げて組織活動を考えているのかに関わってくる。
それは、先に設定した目的や目標、そして組織が目指す方向性がどの範囲までの競合との競争環境を意識しているかによる。
その点を考慮して、分析すべき競合の範囲を設定し、競合についての情報収集を行う。
このチームで行った競合の情報収集は、まず競合と設定したチームとできるだけ多く練習試合を組み、その試合のビデオを撮ることとスコアブック付けること、そしてそれを分析することであった。
コーチとして私がすべきことは、練習試合当日に、競合チームのコーチの話を聞き、練習環境や備品、資金力、組織体制や年間スケジュールなどについて、できるだけ多く聞き出すことであった。
また、試合会場では、競合チームのウォーミングアップのやり方やベンチワーク、試合中のベンチの動き、そして戦術などもできるだけ多く捉える努力が必要であった。
そういう意味では、練習試合はホームではなく、アウェイで行った方が効果的である。
また、練習試合が組めなかった競合チームについては、大会中にできるだけ多く、試合のビデオを撮り、スコアブックを付け、実際に試合する前にできるだけの分析はしておく努力も必要だ。
時には、競合チームの練習場まで出向き、日頃の練習環境は内容を見学したこともあった。(もちろん許可を取ってだが・・・)
こうした情報収集を重ねることで、競合チームを分析することができ、さらには競合チームの強みや弱みも把握できる。
また、競合チームも当然強くなるために日々努力しているはずなので、こういった情報収集は、継続的かつ定期的に行なうことも必要である。
私は、少なくとも1年に1回は競合チーム分析のリニューアルを行っていた。
そして、競合分析をしていて、一つ大きな収穫があった。
それは、想定している競合チームの中では、ただの1チームもこのような競合分析は行っていないということであった。
おそらく、これは後に大きなアドバンテージになると予測できた。
【文責:島村保行】
【監修:松原寛樹】
弊社コンサルタント島村保行がコーチをしているバスケットボールチームでの体験談を基に組織力強化のエッセンスを解説いたします。
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