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組織の現状分析として、ここまで自組織と競合相手について、何がどのくらいできるのかを分析・把握してきた。
しかし、実際に試合で勝つためには、いったいどんな要素が求められるのかということも知っておかなければならない。
言い換えれば、試合に勝っているチームは、いったいどんなチームなのかということをよく知るべきだということになる。
そのためには、プレーそのもののスキルだけでなく、目指すレベルでの競争環境の中で、いったいどんなチームが試合に勝っているのかということを考えてみた。
ちなみに、現在、我々が属しているレベルの競争環境の中で、試合に勝っているチームは、数名の優れたプレイヤーの個人技がズバ抜けていて、他チームがその個人技を止めることができず(守り切れず)、結果として負けてしまうということが大半であった。
つまり、限られた特定のプレイヤーの優れた個人技で成果を出しているということである。
したがって、このプレイヤーが怪我をしたり、チームを離れたりすれば、即座にそのチームは弱くなってしまうことになる。
要するにうまいヤツがいなければ、どうにもならないというレベルでの争いである。
これはそもそも組織活動ではない。
個人が、組織という形を借りて、個人として闘っているだけである。
しかし、我々の組織としての目的・目標は、3段階上のレベルを目指しているのであり、このレベルで勝つために必要な要素を分析する必要があった。
分析にあたって私は、大きく3つに分けてその分析項目を設定した。
一つ目は準備である。
これは、試合に向けての日々の練習や反省から、試合前日、当日といった直近の準備までである(当然、個人と組織の両方の側面を分析する必要がある)。
次に二つ目は、試合当日の組織と個人の行動についてである。
これは、試合当日の組織と個人の行動と試合運びや戦術(ベンチワーク)などである。
そして三つは、個人個人のプレースキルである。
一つ目の準備についての分析結果は、勝っているチームは一応に日頃の練習がかなりハードであるということであった。
特に体力面ではかなりレベルが高く、一試合を通して走り負けしないスタミナも有していた。
また、選手層が厚いという特徴もあった。
一方で、試合前日、当日の準備という面では、ごく当たり前の準備はしているものの、対戦相手の分析であるとか、戦術の確認であるとかそういう要素は見受けられなかった。
次に二つ目の試合当日の組織と個人の行動については、コーチ、スタッフなどの役割分担はある程度できている様子であったが、試合運びや戦術といった側面では、ほぼ行っていない状態と思われた。
また、試合前のアップでは、個人個人がそれぞれ準備しているだけで、組織的に万全の状態に持って行くようなアップではなかった。
最後に三つめのプレースキルについては、やはり3段階上のレベルということもあり、個々のスキルは一応に高く、身体能力やスピードも我々を遥かにしのぐレベルであった。
特にシュートの成功率に関しては、比べ物にならなかった。
総合的に解ったことは、準備面ではかなりの練習量が必要であること、試合直前の準備を万全にすること、組織的役割を明確にして実行すること、そして、個々のプレースキルのレベルアップとシュートの成功率を高くすることが求められているということであった。
【文責:島村保行】
【監修:松原寛樹】
弊社コンサルタント島村保行がコーチをしているバスケットボールチームでの体験談を基に組織力強化のエッセンスを解説いたします。
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